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LINN EXAKT AKUDORIKをシステムでご納品させていただきました。

私のああのこうのというもったい付けた話より、お客様のメールをまずは引用させていただきたいと思います。

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普段は夫婦二人でほとんど来客のない我が家なのですが、先週末は義姉のオーケストラ関連の人がLINNの音を聴きにきてくれました。皆一様に「自然な音がする。」ボーカルや管楽器の協奏曲は、「すぐそこで歌っているみたい」と、一定以上の水準のスピーカーなら満たしているであろう「良い音」との感想を言ってくれました。
その中で1人、音楽にもオーディオにもこだわりの強い後輩曰く「このシステムは良い音を創り出そうとしてないですね。名作スピーカーってそれぞれが考える『良い音』のイメージがあって、そこに当てはめる音作りをしていると思う。対して、このシステムは原音を歪みなく再生することに特化している気がする。これまでもそういうコンセプトの名機はあったけれど、これはより原音に近い暖かい音がしている。だからみんな自然な音とか、聴いていて疲れないとか言うのでしょう。

原音というか、元の演奏の良し悪しがモロに出てしまうので、誤魔化しが効かない恐ろしいシステムですね。
そういう意味では、Aさんが好きな<一つの楽器としてのオーケストラ>の究極の形であるジョージ・セル&クリーブランドと、対極の、奏者はみんなスタープレーヤー<オールスター・オーケストラ>のユージン・オーマンディ&フィラデルフィア、そのどちらの真価も窺い知ることのできるベストな再生システムだなと思う。

SYSTEM HUBは、SELEKT HUBをご選択

Aさんは、多分これを試聴しないで決めたんじゃないですか。一見(一聴)もっと魅惑的な音のする高級スピーカーはいっぱい有る。それを選ばずにLINNにしたというのは、きっとAさんの頭に『オーケストラの真の響きを体験したい。それを実現できるのはシンプルで、余分な手を加えない、理論的に納得できるアプローチを持ったシステムだ』と考えたんじゃないだろうか。Apple好きのAさんのいつもの思考パターンですね。だから迷いなく一直線でLINNにたどり着いたんだと思った」と言ってくれました。まさに「我が意を得たり」です。
そして、どちらのオーケストラも、思った通りの、いや思った以上の音を聴かせてくれます。
しかも、これまでの定説とは違う姿も見せてくれる気がします。
少しずつ鳴らしていって、その印象がどこから来るのかを探っていきたいと思います・・・
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文章を読んで「?」と思われた方もいらっしゃるかと思います。
実は、お客様はご試聴をされずに、このシステムの導入を決められました。
もちろん、常時ならばされるところですが、こういった状況で東京に来られるのが難しい‥との判断のもとではありました。

元々はNAS再生からLINNを知ったとのお話や、オーボエを演奏されること、音が鳴り始めてから荒井由実、松田聖子、上記にもあったセル&クリーブランドのブラームス、その他多数の音楽の楽器の鳴りなどに感嘆されるご様子、スピーカーの位置出し、ルームチューニング、各段階においてのその違いを細やかに聴き分けていらして、アカウントオプティマイズで「こんなに違うのか」と笑いがでる・・・そのどれをとっても、お客様に最良で最適なシステムだったんだ・・と感じました。

LINNのものづくりには「哲学」があると思います。
そして、それはそのまま音に表れていると思うのです。
(竹田)

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