先日からすっかり実験室となった、2階の奥の部屋。
「RCAの超希少な組み合わせ」に、その後も取り組み中です。
その様子を<SOUNDCREATEのInstagram>の「牧野のおしごと」で、先週末紹介していますが、また本日も引き続き・・。
ちなみに、日曜日の牧野のアップした内容は、下記の通り
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今日は、希少なヴィンテージスピーカー、 RCA MI-12463 の調整を行いました。
RCA MI-12463 は モニタースピーカー / MI -11401(通称冷蔵庫)のコンシューマー版で あまりお目にかかることがない希少なスピーカーです。
「冷蔵庫」同様 、同軸 2Way /38cm のLC-1 を搭載し、響きの良い米松で作られたエンクロージュアです。
今まで ALTEC A-5 や TANNOY などと組み合わせて、ヴィンテージスピーカーとの相性が抜群に良い MAJIK DSM4 で鳴らします。
MAJIK DSM4 は このスピーカーが作られた当時(約 60年前!)のアンプに比べてはるかにレンジが広く ドライブ力もあるため、
響きの良い 米松の箱が鳴くのです。(特に中低域)
そこで箱の鳴きを抑える為、ケヤキ、チーク、カリン、リオグの4種類の木材を中に置いてみました。
中でもケヤキは、低音がよく伸びてくれて相性抜群です!!
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箱の鳴きを抑えるための木材・・といっても、5㎜厚、30㎜幅、200㎜長さ。
学生の特に筆箱に入っていた「ものさし」くらいの大きさです。
これを、牧野の投稿にもありましたが、写真のようにㇵの字に入れることで随分よくなったのですが、欲張ってもう1本、もう2本といれてみました。
2本追加は今のところ良い結果は出ず。
1本追加だけでも目を見張るくらい変わります。
まず青の線、ㇵの字のみよりしっかりしますが、どこか抜けない。
ㇵの字の広がりを前で止めてしまうのかもしれません。
こういう鳴り方は今までにも経験があります。
次に紫。青より抜けていいかも。ペンディング。
次は黄色。これは重心がグッと下がり、低域が前に来ます。建設的構築的な骨格派。
情報量も増えるかも。4つの中で、私はこちらに1票。
最後に緑。何時間も取り組んだ牧野お勧め。ㇵの字を二重にするのはよくなく、片側のみ支えたところ、よかった!とのこと。なるほど、前者2つよりもずっとよく、黄色とかなり近い。
黄色よりはやや響きがあり、浮遊感のある音。
このあと、けやきの板を少し大きくしてみたら、音圧がかえって下がってしまう・・
など、色々あり。
おそらく板目もあって、今日のところは、長い方の板目のものを使用しました。
このあとまだㇵの字を広げたり狭めたり、最終的に3本目をどこにするかなど決定したら、次の段階へ。
とてつもなく長い工程のようですが、こんなことの繰り返しが、ヴィンテージの調整、ルームチューニングなど、様々なことに応用され、ものすごく勉強になるものです。
天晴じゃ!余は満足!という音になるまでは、もう少しかかりますが、皆で牧野の成長を楽しみながら取り組んでおります。
(竹田)