17時過ぎると人通りも少なく、お客さまの足も途絶えて、しずかーになります。
さーて、今日のブログどうしようかな、、、と、座り込んでiPadのKINSKY触りながら聴くともなしにLINNのEXAKT AKUDORIK を聴く‥。
仲間のスタッフが一緒に考えてくれながら天井を見上げて、「この点検口ってspace optimize(以下SP OPT)に入れた?」
「もちろん入れたよ、点検口でしょ。
見てみてよー」
なんて言っておいて、入っていませんでした。
※ SPACE OPTIMISEについてはLINN JAPANサイト
弁解すると、確かに一つ入れていますが、点検口は2個ある。
これを入力したところ、結構な変化。
「ほんとSP OPTってすごいね」
と言いながら、この変化が嬉しく、もっとないかなと探します。
ダウンライト用の小さい丸ガラスを見上げながら、あまりの暇さに入れてみることに。
マルのサイズはないので、直径から大体の正方形のサイズを出して18個入力。
そう、SP OPTっていくらでも入力できるのです。
オプティマイズをかけてみると、また一段と静かに。
しかし、こうなってくるともうちょっと何かを入れたほうがもっと変わりそう。
そこでSP OPT見直し。
フロント・ウォールは、壁に取り付けてあるQuadraspireの棚板を6枚入れていましたが、他はなにもなし。
試しに入り口近くにありテレビを入力。
この効果大きい。
スピーカーからは離れたところにあるし、小さいテレビだし、なんの関係もないように思えるのに、静かになります。
こうなったら!と、
壁に飾ってある
レコードを9枚
額入りの写真を4枚
さらにさらに‥
DECCA DECOLAの正面の観音開きを一枚ずつ2枚
グリーンの布地を張ったスピーカー部分を2箇所
入れてみました!!
なんとまあ‥
なんとまあでございます。
ボキャブラリーの貧困さを呪うばかりで、どうお伝えしたらよいか‥
アーノンクールの指揮するモーツァルトのレクイエムが、あんなふうに聞こえたことはかつてありません。
分離よくそれぞれの声部が聞こえて、それがイヤらしく解像度すごいでしょという鳴り方ではなく、空気に溶け込むように響きが重なり、敬虔な気持ちに(?)なります。
シュワルツコップの古い録音でも、一言一言大切に歌うさまに目頭が熱くなります。
ランランの弾くモーツァルトのピアノソナタのなんと繊細でみずみずしく慈愛に満ちていること。演奏している姿からはかけ離れて感じます。
とにかく静けさが増し、空気に音が浸透しています。
クラシック音楽だからいいんじゃないかと思いますよね。
ダニー・ハサウェイのライブの臨場感。
PAを通した音の歪みもこれまでとは全く別物。
コルトレーンとマイルスのSomeday my prince will comeはベースもピアノも、生き生きとして、古びず、そこへ鮮やかなマイルスのトランペットが入ってくる‥
‥‥
積み木とかレゴのようによくできたおもちゃは、シンプルにできていて、作り手の思惑を超えて使い手が楽しめます。
作り手の手の内からでて、自分で創造できるのは、素晴らしいおもちゃ。
SPACE OPTIMISEは、まさにそういうものです。
アイバーの言葉にあったように、私たちは学習の旅に出ていて、まだまだこの先に学べることがたくさんある。
そして、学ぶこと、知ることは、感動と限りなく密接であると思います!