今日お客様のご指名でDavone Rayを鳴らし、ご説明していてはたと気が付きました。
Rayってば、一番古株、、、。
Davoneの初代のスピーカーは、Rithm(リズム)という、歩き出しそうなスピーカーでした。 シアーズの同軸ユニットが一つ搭載されただけで、なぜこんなに!?というような臨場感と広がりを持ったホントに良いスピーカーでした。当時はとても斬新な形だったし、デザイン先行に見られて、れっきとしたオーディオブランドとして認めてもらうのに中々難しかった記憶があります。
Davoneでも、まだこの製品しかなかったですしね。当時のB&Wの802などのキャビネットを作っている工場と同じ工場で成形されるんだとか、シアーズのユニットを使ってるとか、振動の影響を一番受けにくい場所にユニット配置してるとか、オーディオファイルを満足させる事柄はいくつでもあり、何より音が本当に良かったので、段々お納めする機会が増えていきました。
その次に発表されたのが、Ray。
当時の搭載していたユニットは、同軸2ウェイのユニットでしたが、Rithmと同じものではなく、確かイギリスのプロ用のユニットにデンマークのツイーターを組み合わせたものを搭載していて、形も使っているユニットも全然違うのに、Davoneの音というのが一貫してあるのがわかる音でした。
それから次々と様々な形のスピーカーが登場して、Rithmはそのうち生産終了になり、他のスピーカーも入れ替わるのですが、このRayだけは、搭載ユニットを変えながら、ずっと作り続けているのです。
Rithmも十分アイコニックだったけれど、作るのが結構大変という理由での生産終了。でもそれを言うならRayもわりと曲げが深く大変そうですが、きっとDavoneの設計者がRayのことが大好きなのでしょう。
設計者はイームズの椅子が好きで、インスピレーションを得てこのスピーカーを作り、それで名前が「Ray」なのだと、発売当初から聞いていましたが、前から見るとサングラス、、、という発想があったのは、最近知りました。レイバンの「レイ」もかかっているそうで、お目にかかったら気が合いそうな気がします。。
写真の感じだと、かなり両目が離れてますが。
(竹田)