BLOG

ちょうど1年ほど前にLINN Series 520とSELEKT DSMをご納品させて頂いたお客様から、TVとの連動の件でとても貴重な情報を頂いたので、ブログ掲載にご快諾頂き、こちらでご紹介させていただきます!!

お客様のシステムは
==========
フロントスピーカー:LINN Series5 520
リアスピーカー:B&W ブックシェルフスピーカー
AVコントロール、アンプ:LINN SELEKT DSM +Surround processing module+HDMI基板
再生機:Apple TV、その他
TV:Bravia XR X90J(XRJ-55X90J)
4.0ch EXAKTサラウンド>>EXAKTサラウンドとは
昨年のご納品の様子は、<こちら>から
この時点でのLINN DSMのファームはDavaar4.84.415
==========

(以下、お客様からのメール転載)

少し前にテレビをパナソニックのビエラからソニーのブラビアの最新機種に入れ替えました。DSMとの相性がより良くくなったと感じています。

1つは音声の面。
DSMは地上波デジタルのAACに対応しているとはいえ、パナソニックのビエラでは、番組とCMなど信号切り替え時に無音声部が挿入され、あまり実用的ではなかったので、実際にはステレオも5.1chもテレビ内蔵の音声変換機能で、ドルビーデジタルにしてDSMのHDMI-ARCで受けていました。実用上は差し支えなかったのですが、4K放送の5.1chをビエラ側でドルビーデジタルに変換してくれないので、せっかくの4K放送は5.1chで聞けませんでした。
※2021.10.22追記 
PanasonicnoTVをお持ちの方からお寄せいただいた情報で、その後のソフトウェアアップデートで、AACで番組とCMの新号きり火事の無音は出なくなったとのこと!
ちなみに、PCM伝送では無音は出ます。
ソフトウェアのアップデートで解決していくのもLINN DSMの安心なところです。

これがソニーのブラビアでは4K放送も含めて全部ドルビーデジタルに変換してくれるので、地上波も4KもYouTubeやNetflixも含めて、TV側でもDSMでもいちいち設定を変えることなく、ステレオも5.1chも聞けています。

また、細かいところですが2つ目の点は、ソニーのブラビアだと画面上にDSMのボリュームの数値が表示されます。地味ですがDSMとの組み合わせでの快適度があがっています。

HDMI-CECでのテレビとの電源連動も毎日使っていて問題なく動いていますし、総じて実用上は以前使っていた国産AVアンプと同様、何も考えずにテレビやブルーレイと組み合わせた使い勝手になっていると感じています。

ちなみに、このSONYの設定について、少し細かいところを補足しますと、外部へのデジタル音声出力に、「オート1」 「 オート2」 「 オート3」 の3種類があり、さらにパススルーモード On o/Off がありました。
この組み合わせによってHDMI-ARCもしくは光ケーブルでの出力内容が変わるという・・・結構複雑なものでした。

いろいろ試した結果、それぞれの設定に一長一短がありましたが、
・最高音質なAAC、あるいはPCMなどの信号をそのまま出力することで音声品質を優先する
(ただし上述のような信号切り替え時の無音部分が出る)
もしくは、
・ドルビーデジタルプラスに変換することで理論上のデジタル信号の劣化の可能性は受け入れつつ、利便性をとる
・・のトレードオフになるようです。

私自身は利便性をとって、全てドルビーデジタルプラスへ変換する設定
(「オート1」+パススルーOff)にしていますが、日常的に聞いている範囲ではテレビからの音質が劣化している感じはありません。
=========

Nさま、貴重な情報をありがとうございました!!

LINNはユニバーサルプレーヤーやAVコントローラーまで作ってシアターに注力した時期もありましたが、一時シアターからは離れてしまいました。
それが、DSMのHDMI基板の導入や、しれっとEXAKTサラウンドをスタートさせたりと、いつの間にかシアターシーンにもカムバック。
ただ、接続されるHDMI機器は、それこそ多種多様なので、機器により振る舞いが多少変わったり、微妙に使いにくい・・ということがあったりもします。

こうした情報は大変ありがたく、当ブログでもシェアさせていただきました。
(竹田)

コメントは利用できません。