使いこなし

ご自宅のシステムが良く鳴らないので、スピーカーを買い変えるか、アンプを買い変えるか・・・。
というご相談を時々受けます。
良く良く聞くと、十分鳴って良さそうなシステムなのにご満足されていない様子。
音の印象を伺うと、
「ボーカルの口が大きい」
「セッティングがものすごくシビア」「定位が中々定まらない」
「音がちょっとキツイ」
「繊細でいいんだけど、繊細すぎる!?線が細い音」
・・・など。
これは、もしかしたら低域がきちんと出ていない可能性があります。
それは機械のせいではなく・・・
いくつかの要因がありますが、そのうちの一つとして、まずお伺いすることが
「スピーカーはグラグラしていませんか?」
もしくは「スピーカーの足元どんなふうになっていますか?」
環境によっても異なるので一概には言えませんが、オーディオアクセサリーをふんだんに使って音のコントロールをする場合、見落としがちなのが「低域」。
ボーカルだけ追っていったり、音のツヤなどに意識が行ってしまうと、低域がおろそかになる可能性があります。

大理石のボードを使って、その上にインシュレーターでスピーカーを置かれていても、一つガタがあるとスピーカーはしっかり動けません。
また、写真の様にインシュレーターを使用している場合起こりがちなのは、大理石の上でインシュレーターが滑って、スピーカーは底力が出せず、定位が安定しなかったり、低域が滑ってしまって音がどこかキツかったり・・・。
そんな時は、一度インシュレーターを外し、ボードの上にゴム足で直接置いてみて下さい。
どう変わりましたか?
定位は?低域の量感は?高域は伸びていますか?
良くなる部分と、物足りない部分、そこの見極めが次のステップのヒントとなります。
ちなみに、上記の置き方が間違いではないので、あしからず。
ただ、この場合、スピーカーの底面とボード面との間でレゾナンスが起こるので、小さく切ったスェードや、吸収しそうな素材(大きすぎはNG)をちょこっと置くとよいかもしれません。

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