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少し前に「人それぞれのSELEKT」でご紹介した中で、
お使いのSELEKT KAをバイアンプにアップグレードしたケースをご紹介いたしました

LINN Akudorik Passivをバイアンプで。

バイアンプ化はとっても簡単で、SELEKTの上部のシャーシを外し、あらかじめDACを組み込んだ(※)パワーアンプモジュールを差し込むだけ。
15分ほどで完了する作業ですが、差し込む際や上部のシャーシの外し方にややコツがあるので、基本的にはお店のスタッフがさせていただきます。
※SELEKT DSMのモジュールは3つまで入れられますが、いずれも個々にDACが必要となります。<SELEKTについて

モジュールが組み込めたらLINN Accountで、スピーカーの設定をします。
各モジュールごとに何のスピーカーを鳴らすかを設定します。
バイアンプ駆動の場合、
「Stereo Pass Through」ではなく「Surround Pass Through」を選択し、まず1つ目のモジュールで「Front L+R」でスピーカーを選択、更にスピーカーを追加でまた「Front L+R」で同じスピーカーを選択する。
という手順になります。
登録が終わると、写真のように、Front L、Rが2回並び、全てのチャンネルでAkudorikが選ばれていると言うふうに表示されます。

お持ちのスピーカーケーブルはLINNのK20とK200。
ご希望からまずはK200を低域(Woofer)に、K20を中域(Mid)に接続しました。

その後、お久しぶりのお伺いだったので、オプティマイズの天井方面も入力。
丁度頭上に梁が下りているのでこれは効果大きそうです。

一聴して、余裕が出たのが感じられました。
オプティマイズもあり・なしでご比較頂いたところ、以前より細やかに効いている感じ!
お客様折角のお休みでゆっくりご試聴されたいご様子もあり早々に退出。

数週間して「大満足!!」の言葉と共に、丁寧にご感想を送ってくださいました。
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良くなったと感じたポイントは以下の通りです:

・納品時の最初の音出しの時に思いましたが、ヴォーカルがビシッとセンターに定位する。
・音の「密度」が高くなり、音像がすごい
音の浸透力が増加。録音が良い音源をかけると、まるでそこに人がいるかのようなイマーシブ感がある。
中域の音がとても濃くなった
低音は軽やかでありながら、沈むべきところは以前よりも深く、きちんと沈みこむ
・店頭で聴いたOrganik Dacとの比較において、Katalyst Dacで感じられた極僅かな「粗さ」や「ひりひり感」がほぼ気にならないレベルまで解消!(絶対的な音の情報量は増えないですが)。
・Utopik電源の導入時に感じた小音量での充実感がさらにアップ(体感1.5倍ぐらい)。

5畳で1.2m程度での超ニアフィールド視聴環境ということはありますが、ボリューム43から50で朗々とAkudorikが歌う感触をはじめて味わうことができました。
Akudorik Passiveってこんなにゴージャスな雰囲気の音が出るんだ・・・という素直な驚きがありました。
(これまでは、「割と素朴で爽やかな音がするスピーカー(キャラはやや薄い)」という印象でした。)

一応、重箱の隅をつつくレベルではありますが、気が付いたデメリット(?)も記しておきます:

・高域の切れ味はごく僅かに後退(低域用のケーブルがK200で高域用のケーブルがK20だから?)

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とってもお楽しみいただいているようで、メールの最後は「しばらくは機器のことを忘れて音楽を「Just Listen」することができそう」とのこと。

バイアンプ駆動SELEKTも店頭で用意したいなーと計画中。
(竹田)

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