これまで、思えば色々な試みのイベントをしたものです。
オーディオ哲学宗教談義、名盤深聴、麻倉先生と聴くハイレゾ試聴会、ギャッベとビスポーク・・・。
コロナ禍を経て、長いこと店頭でのイベントもお休みしておりました。
が、始まりますサウンドクリエイトのイベント。
今回は、「クラシック名曲深堀り」。
オーディオ評論家の山之内正先生と、弊店おなじみの哲学者・黒崎政男先生にお話ししていただきます。
しばらく前から、両先生と雑誌の編集の方と集まって、テーマを設けてクラシックの音楽を聴く会に参加しておりました。
それが記事になって、ワーグナー「指環」や、「ウィルキンソンを聴く」(雑誌Analog 2022年秋 Vol.77に掲載)、「録音としてのバッハ」(雑誌Analog2023年春 Vol.79に掲載)となり(この他マーラー3番がテーマになった会もあった)、ワタクシその時々で思い切り影響を受けて、ワーグナーやマーラー3番の苦手意識を克服し、生涯聴く音楽のレパートリーが増え続けております。
各記事でもちろん読めるのですが、対話の現場にいたワタクシは「うーーーーもったいない。この会話の熱量そのままどうにかして世の中に・・・」と、ずっと思っていたのでした。
一方で、LINN360やKLIMAX DSM3など再生芸術の進化がどんどん進み、クラシック音楽の聞こえ方はますます面白くなりました。
「録音からの再生芸術と生演奏は別物。」
「原音再生という言葉は成り立たない。」
私は言い切りたいと思います。
なぜなら、再生芸術が生演奏に歯が立たない・・という時代は過ぎました。
それでよいのです。両方あって両方いい。
それくらいまでオーディオは進化しています。
もちろん、システムは高額です。だれでも簡単に買える話ではありません。
でも、再生芸術でここまで再現できるということを耳で知ることが重要です。
その音が出ることを知った耳で、ご自身のシステムに向き合って愛情を注げば、きっとご自宅で至福の音が聞こえるはずです。
なので、一つの音楽を「耳で聞いて知り」「話で聞いて知る」そんなイベントを、
サウンドクリエイトのイベント復帰第1回目としたいと思っています。
残念ながら、スペースが以前よりも狭くなっているため、参加人数は15人に限らせていただいております。
もっと多くの方へお届けしたいのですが、ゴメンナサイ。
お話しの内容は、録音して頑張って文字化します。(伝達下手のタケダの再現能力にかかっております・・汗)
どうぞお楽しみに!
(竹田)
(霞町音楽堂イベントは月一からいまのところ二月に一度になっていて、次回は4月27日です!)